人質鮮人とゲリラの想定問答

安田純平さんの動画か カメラに向け「助けてください」

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「アイゴー!!!(号泣
 ァ、ァ、アラーは偉大なりニダ…(涙
 ゲリラのみなさん。お願いがあるニダ
 どうか、人質にしたウリを殺さないで欲しいニダ」

「なんだと???
 キサマは、いま我らが手中にある。
 生殺与奪はアラーのご意向次第だ」

「そんなこと言わずに、聞いて欲しいニダ。
 ウリを殺す代わりに、うまい儲け話があるニダ」

「なんだと??」

「日本語で日本政府に助けを求めるニダ。
 チョッパリは人が好くて甘いから、簡単に身代金を払うニダ」

「そう簡単にいくのか????」

「心配ないニダ。
 ウリの母国も、インチキ慰安婦や徴用工に嘘を言わせて
 日本にタカり、何度も賠償金をせしめてきたニダ」

「本当なのか??それは」

「本当ニダ。
 嘘しかつけないウリたち鮮人でも、これだけは本当のことニダ。
 とにかく騙してタカるなら、日本ニダ」

「ならば、やってみろ。
 ただし、しくじったら、その時は分かっているな?」

「ウリに任せるニダ……………………
 その前に、腹が減ったので、犬肉を食べさせて欲しいニダ」
 腹が減っては、日本語がうまくしやべれないニダ」

「我らは肉は食わん。ハラルで我慢しろ」

「…………やっぱり朝鮮料理の方が美味いニダ」

「なに??
 そんなことはどうでもいい。
 さっさと食って、早くやれ」

「私の名前はウマルです。韓国人です。
 今日の日付は2018年7月25日。
 とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてくださいニダ」……

各界で害虫駆除を急げ

ボクシング山根会長の接待用おもてなしリスト存在か

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相撲といい、ラグビーといい、レスリングといい
アマボクシングといい、ありとあらゆるスポーツの暗部が表面化している。
そして、その背後を辿れば、結局はやくざ組織の影である。
確かに、芸能であれ映画であれ、興業といえば
しきり役は伝統的にヤクザ者で、スポーツも興業であるから
ヤクザ者が背後にいるのも確かだろう。
ワイドショーなどで見る限り、この会長などは
やっていることが、まさにヤクザ組の組長そのものではないか。
出迎えは、行列を作って「御苦労さんです!」。
刑期を終えて出所してきた組長のお出迎えと、全く同じである。
ホテルはスィートで贅沢品が盛りだくさん。食後は別室で麻雀三昧。
遊びに来たのか、仕事に来たのか、どっちだ???
グローブやヘッドギアは独占販売。
報道された音声では「一社が販売してはいかんという法律でもあるのか!」と
声を荒らげていたが、「独禁法」も知らないバカが、よく会長になれたものだ(笑
公取委に告発すれば、一発でアウトではないか。
協会の検定シール付きが公式条件とするならば
なぜ各社のグローブも検定し、要件を満たしている物に交付しないのか。
せっかくなら、オウムのヘッドギアにもシールを貼って
信者相手に独占販売でもすれば良かったのではないか
そして極め付きは、携帯電話の着信音が「ゴッドファーザー」。
会長というより、まさに組長である。日大の理事長も同様である。
           ◇
イカレた個人が君臨・独裁し、権限を濫用するのは
その組織内の問題であるから、余人が口を出す必要はあるまい。
しかし、断じて許されないのは、その権限を以て
万人が共有する「スポーツマンシップ」という理念を汚す行為である。
ダウンした選手に勝利判定させ
従わない審判は、がなりつけて追放するなど
まさにスポーツマンシップに反逆し、正反対を実践した
先の「仁川アジア大会そのまんま東ではないか。
スポーツマンシップは、倫理・モラルである。
万民が共有するモラルを守れないのは、モラルがない証拠である。
そのモラルを守るべき協会の会長に、モラルがないとは呆れる以前の話だ。
それどころか、人類が共有する人道として当然のモラルを破壊するとなると
これは人類の敵ということになる。
           ◇
さらに許されないのは、そうしたモラルの欠片もないゴキブリが
学問の府である大学理事長なんぞに納まっていることである。
学問とは真理を探求して、それまで不明だった物事の仕組み
理を解き明かしていくものである。
それによって、世界の文明や文化が築かれてきた。
その学問に従事し、実践するのが教授・教員らであるが
権限濫用で尽くした、無数の悪事・悪行の告発を逆恨みして
報復人事なんぞを行い、彼らの学問的営為を妨害するとなれば
それはアカデミズムへの挑戦であり、反逆である。
アカデミーの語原は「アカデメイア」で
ソクラテスの弟子・プラトンが開学した学校名である。
紀元前から培われ、今日まで受け継がれてきているアカデミズムというものを
モラルの欠片もない、糞ちんぴらゴキブリが歪め、破壊するとなれば
これはヒットマンかスナイパーを雇って射殺し
抹殺するに値するほどの世界的反逆行為である。それは山根会長も同様だ。
そして、その裏にヤクザ組織という日陰者が控えて
ゴキブリを各界に送り込み、支配しているならば
即刻にも各界で害虫駆除に乗り出すべきだろう。

政府の課題は改憲と忖度

古賀茂明「圧勝間違いない安倍総理が目指す総裁4選と“皇帝”への道」

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増加した観光外国人など、海外での日本の評価を見ると
かなり高いことが伺え、そこから日本社会のシステムと
内政には特に大きな問題点はなさそうだ。
そうなると、残された政治課題は、不当な捏造史観を楯に
侵略・タカリを正当化しようとする隣国への対抗力の向上であり
そのための憲法改正は国際社会の基準で見ても、当然のことだろう。
一方、経済政策としての課題は、景気対策の浸透で
膨大な年度予算によるバラマキ自体は
経済史を通して見る限り、間違いではない。
問題は、それをいかに隅々の下々にまで浸透させるかで
前回のバブルと違い、今日のバブルは企業止まりであることに問題がある。
前回のバブルは、行政、政府が民間取り引きにまで介入し
忖度した結果、資金の循環が促されたが
今回はモリカケ問題を通じて、野党が公権力の忖度を攻撃材料にしたため
行政府が萎縮して、バラマいた後は我関せずの無責任な態度に徹していることが
アベノミクスの足枷となっている。
忖度は、文部大臣のように私利私欲が絡むことが問題なのであって
大企業の下請けいじめや、不当ダンピング防止のための忖度は
何らの問題もない。
次期安倍内閣では、そこに気づいて実践して欲しいものだ。

マスコミに対する世の誤認と勘違い

「プロだったら予算とかギャラなんか考えず完璧な仕事しろよ!」イラストレーターと“王様”態度な困った依頼人

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長年、出版の世界で生きてきたが、いろいろな偏見に出くわしてきた。
もっとも気に入らないのが、収益なしで発行できると勘違いされることである。
新聞などは、一つ一つの記事が無償であるため
出版・マスコミ関係は、収益は不要と誤認しているのだろう。
しかし、新聞は購読料やスポンサーからの広告収入で運営されているのであって
記者も経営者も、霞を食って生きる仙人ではない。
酷いケースでは「収益を伴う媒体の取材は受けない」などと
社会的無知をさらけ出す官僚がいたりする。
行政の年間予算の、財源は何たるかを知らんのか。
行政は、税金が年間予算として用意され
官僚の給与も公務員法で保証される社会主義体制だが
マスコミはあくまで私企業であり、資本主義に生きているのであるから
収益なくしては納税もできないのだということが、実感できないらしい。
             ◇
かつて、ある製薬会社に取材を申し込んだ。
その後、その会社の総務部次長を名乗る人物から、不在中に電話があった。
電話を受けた女性スタッフは、いきなりその人物から
「あんたらは○○(ゴロ雑誌)という雑誌を知っているか」
「それと似たようなものか?」など、無礼千万の内容だったようだ。
聞いて瞬時に頭に血が上り、アポなしでその人物を訪問した。
女子社員がお茶を運んできたが、次長というその御仁はそれを制止した。
「うちのスタッフから聞きました。
 あの雑誌と当社と、何の関係があるのですか」
と、さっそく問い詰めた。
だが、それには答えず
「私は警察OBで、長年ヤクザ者を見てきた」
と、的外れの回答。
以後、以下のようなやりとりが続いた。

「お宅が警察OBであることくらいは、聞くまでもなく分かっています。
 どこの企業も総務付きの次長職といえば
 押し売りやヤクザのタカリ対策のために
 警察OBを用心棒や番犬として配置していることが多い。
 お宅の無礼な態度からも、すぐに分かることです。
 それより、我々がヤクザ者に見えるのですか??」

「どこも似たようなものだ。第一、営業をするだろう」

「お宅、何年社会人をやってきたのですか?
 警察OBとはいえ、私企業が収益を得るために営業活動をするのは
 当然であることくらい、分からないのですか。
 現に、こちらの企業にも営業部があり
 営業マンが営業活動をしているではありませんか。
 お宅の人件費は、どこから出ていると思うのですか」

「生意気なことを言ったところで
 お宅なんぞは、うちの倅と似たような歳だから、まだまだ」

「何がまだまだなのですか。お宅の倅がどうしたのですか。
 お宅の倅と私に、何の関係があるのですか。
 お宅の倅の出来がいいのか、悪いのかは知りませんが
 私はお宅の倅ではありませんよ」

押し問答が続いた。
そこで、マスコミの成り立ち。取材活動の理由・目的。
近年のマスコミ事情、ゴロ雑誌の何たるかなど
駆け出しの新米に教えるかのようにして
いい歳をした初老のOBに、初歩の初歩から噛んで砕くように教えた。
さすがに反論できずに、渋い表情で黙り始めた。
それでも悔しいのか、唐突に「吉田茂を知っているか?」
と、アサッテの質問。
アホかこいつは、と内心で思いつつ
「知らない人が、いるのですか??wwww」と、笑い飛ばしてやった。
そして
「あなたのような御仁を抱えるような企業が
 どの程度のものかは、よく分かりました。
 ズバリ言うが、取材するだけの価値はないので
 今回の申し出は撤回します」
と言い残して、社屋を後にした。
ただし、帰社してから、その次長の上司である総務部長に電話し
ことの顛末は報告させてもらった。
後は、野となれ山となれ…………

統一協会に関する経験談

新宗教団体2世信者たちの葛藤 オフ会が居場所、難民化の懸念も

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桜田淳子が騒がれていた時分の候。
統一協会に入信した信者の脱会を手伝ったことがある。
その親族から、相談を受けたのである。
即座に、青法協事務所のある共産党系の弁護士合同事務所を訪ね
脱会対策を担当する弁護士と面会した。
そこで、脱会活動を専門とする外国人牧師を紹介され、相談者と引き合わせた。
約一ヶ月後に、親族から「身柄だけは確保した」との連絡があったので
様子を見に、自宅を訪問した。
一室で、牧師とそのアシスタントを務める元信者
そして、本人と親族の4人で聖書の読み合わせをしていた。
「原理講論」で洗脳され、歪められた聖書解釈を正していたのだろう。
以後は、普通の家庭人として無事に過ごしている。
           ◇
以後、統一協会に敵意を抱き、ずいぶん調査したものだった。
教団はその当時は、素性を隠して様々なビジネスを展開していた。
調査のお陰で、社名でも店名でも商品名でも
わずかなキーワードで、その正体・本性を見抜けるまでになった。
やがて、怪しげな男が周辺をうろつくようになった。
ある時、部下を運転手にして、協会の関連企業が入居するビルに出向いた。
用件が済んでクルマに戻ると、部下が不安げな様子でクルマの側に立っていた。
聞けば、彼がビル内の自販機で飲料を買って、クルマに戻ったら
見知らぬ男が車内を覗き込んでいたという。
咄嗟に協会の用心棒か、関係者だろうと思った。
それを確認すべく、故意に再び用件を作り
用心のために部下は同行させず、単身で運転しそのビルを再訪した。
果たしてクルマに戻ろうと歩いていた時、タバコを吸いながら
こちらを見ている人相の悪い不審な男がいた。
こちらも強面の鋭い目で睨み付け
その男から視線を逸らさないままクルマの側まで行ったら
その男はタバコを捨てて、足で吸い殻を踏みにじってから
何も言わずに何度も振り返りながら去っていった。
こちらは
「お前に目を付けた。その人相・風体を覚えたぞ。
 ロクでもないことをしでかしたら、ただでは済まさん。覚悟をしておけ」
との意思表示のつもりで、その男の姿が見えなくなるまで
執拗に目で追い続けてやった。以後、不審な男の気配はなくなった。
           ◇
ある時、社長室に呼ばれた。
そこで在日社長がメッコール麦芽コーラ)を持ち出し
「飲まんか?」と、勧めてきた。仰天して即座に言った。
「社長、それは統一協会の商品ですよ。そんなものに関わっているのですか」
「いいや、そういうわけではないがな……」
室内を見ると、段ボールに入った大量のメッコール
部屋の片隅に置いてあった。
「どうするんですか?こんなもの」
「いゃ、まぁ何でもいいんだ…」と、言葉を濁す。
カネの亡者の吝嗇な守銭奴
精神世界とは無縁の即物的な俗物社長であるから
カルトなんぞに洗脳される御仁ではない。
瞬時に理解した。
ははぁ…副業としてメッコールの販売代理業を始めるつもりなのだろう。
本業は出版社だが、副業として別の会社名で
様々な商品を商っていたのである。
しかし、寄りにも拠って統一協会商品とは……。
カネにさえなれば「何でもいいんだ…」とは
実に節操のない御仁だと、内心で呆れ果ててしまった。
           ◇
ちなみに、後にオウムの科技省大臣の役名を名乗っていた村井が刺されたが
瞬時に、下手人はチョンコロだろう。
統一の差し金ではないのかと、咄嗟に思った。
そこで、直ちに公安調査庁の知人に電話した。
「村井を刺したのは、統一ではないかね?」
知人の回答は
「立場上、明言はできないが、的外れとは言えない」
とのことであった。
それ以上のことは何も語るまいから、それだけの質問で済ませたが
最後に、彼は「あまり関わらない方がいい」と言い残した。

共産主義が成功できない理由

「新聞読めば自民支持しない。その通り」共産・小池氏

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ソ連は共産革命後、70年で崩壊。
東ドイツは西ドイツに併合。
ルーマニアは、大統領夫妻がクーデターで処刑。
カンボジアポルポト政権が自滅。
中国は農業政策の失敗で、鄧小平が改革開放政策により市場主義経済へ転換。
かようにして、共産主義は大国でも小国でも失敗したり
大成できぬ貧困国のままである。
なぜ定着し、安定的な経済成長と繁栄を実現できないのか。
結論から言えば、弁証法で実践するからである。
          ◇
共産主義原理のベースは、原子論哲学者デモクリトスの唯物主義と
ドイツ観念論哲学者ヘーゲル弁証法にある。
唯心主義への対置概念である唯物主義は、宗教を否定する。
宗教否定となれば、敬虔で謙虚な信仰心や畏怖心はなく
宗教的モラルや戒律とも無縁である。
これでは、人間が人間らしい人間性と、自戒に基づく良心を持てるはずがない。
          ◇
弁証法とは、対立・破壊と変化の繰り返しである。
テーゼとテーゼの対立により、止揚によって常に新たなテーゼを生み出す。
ところが、それに対立するアンチテーゼがさらに現れ
またも角逐の後に新テーゼが生み出される。
いわゆる唯物史観というもので
際限のない戦争、闘争、破壊の繰り返しでしかない。
これでは、国体は安定しない。
しかも、闘争と新テーゼ確立の度に
過去の蓄積を全否定し、破棄して放棄するばかりである。
これでは、文化も歴史も構築されず、前進も成長も進歩も望めない。
共産主義は、それを労働者と資本家の階級闘争に適用してしまった。
賢明な人物ならば、これだけでも共産主義の限界や問題点が見えるだろう。
          ◇
そして、共産主義は格差否定を標榜しながらも
実践においては、強固なヒエラルキーを伴うビュロクラシーを以て実行される。
その結果、頂点に立つ指導者には絶大なヘゲモニーが与えられる。
絶大なヘゲモニーを持てば、人はいずれ独裁者へと変貌していく。
中世期の独裁者は、王権神授説が権力の根拠となっていたため
民には過酷でも、神に逆らう真似はできなかった。
だが、共産主義の独裁者には信仰がないのであるから
神をも恐れぬ不敬の輩である。
権力が集中すれば専制政治となり、宗教的戒律がないために自戒による節度もなく
いずれは腐敗し、国富を独占しようとする。
当然ながら、貧困と苛政に喘ぐ民心の怒りを買うのであるから
暗殺やクーデターを恐れて疑心暗鬼となり、政敵を暗殺したり
側近を疑い、試したり粛清を始める。
こうした流れは歴史ばかりでなく、現在の中国、北朝鮮に見る通りである。
          ◇
では、どうすれば、成功するのか。
個人的見解としては、弁証法ではなく
カントの批判的解決法を用いるべきだったと考える。
批判哲学は弁証法のベースとなったもので、ベン図で説明される。
それによれば、対立するグループの交わり部分は共有するが
交わらない部分については、各グループの存続可能領域を定め
互いに干渉せずに、共存しようという平和的な思想である。
これが、著書『恒久平和のために』において提唱され
後の国際連盟の起草文ともなった。
日本で言えば、哲学者・西周介の説いた「東アジア共栄圏」に相当する。
したがって、階級闘争を正当化するために
対立と闘争ばかりを繰り返す弁証法を採用してしまったところに
共産主義の致命的な間違いがあったと言えるのではないだろうか。

テロップで流すほどのニュースでもない

アベノミクス景気、終焉の兆候…都心の戸建て住宅、1割値下げしても売れず

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今朝はテレビのワイドショーの番組中に
テロップニュースが流れた。
またどこかで地震か?と思って注目したら
GDPが2年ぶりに減少したとの内容であった。
TBSだけかと思い、チャンネルを変えてみたら
フジテレビでも同様の内容で表示。
       ◇
景気はバイオリズムであり、循環である。
ジュグラー、チキン、コンドラチェフなど
様々な経済学者が独自の見解に基づき
好況・不況の周期を提唱しているではないか。
ラウントリーなどは、貧困の悪循環までも提示している。
そうした変動を考慮するなら、GDPが一方的に増加し続けることなど
そもそもあり得ないのであるが、たかが0.6%の減少で大騒ぎとは
報道側の意図が見え見えである。
むしろ、中古不動産が高騰し続けたこれまでの動勢こそ、異常だったのである。
       ◇
かつてのバブルは、アメリカが仕掛けたものである。
軍備費負担による財政収支と貿易収支の双子の赤字に苦悩するアメリカが
各国に対米貿易を手控え、内需拡大を呼びかけたプラザ合意が切っ掛けとなった。
これを受けて、ワーカーホリックと各国から揶揄されてきた日本は
リゾート法を制定し、それを浸透させるために週休二日制を導入し
そして、その便益を図るための公共事業に注力した。
不動産バブルは、そうした公共事業用地の価格高騰を期待した
デベロッパーや不動産業者、投機家たちが
行政を相手に手堅い転売益を狙って発生したものである。
       ◇
ところが、そこには誤算があった。
行政の公有地取得は、市場価格ではなく
路線価を基準とした適正価格しか適用されないため
転売益を目当てに
単に受給を反映して釣り上げた市場価格などは通用しないのである。
価格交渉でゴネたところで、政策的に都市計画決定されれば
土地収用法に基づく強制代執行により、没収されるだけである。
したがって、政策的な事業計画の決定を見越して
当該用地を先行取得した欲深い民間同士が
いくら高値取引していようが、行政には関係なく
最終的に最高値で取得し、有力な転売先も見つからないまま
行政との取り引きを余儀なくされた者が、泣くことになる構図である。
       ◇
これがバブルの全貌というわけではないが
不良債権が発生した大きな要因となったことは確かだろう。
そうした損失から見れば、GDPが2年ぶりに微減したことなど
大した問題ではなく、それを以て「すわアベノミクス失敗」などと喧伝し
退陣を期待して狂喜乱舞するのは、早計の極みであり愚の骨頂である。