北の暴挙が政権の追い風

質疑ゼロで「沈黙の解散」か

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テレビニュースでの街頭インタビューを見ると
「なぜ今なのか理解できない」という声が圧倒的に多く聞かれる。
みな政治が本業ではないので無理からぬことではあるが
この解散が、かつての吉田内閣の「抜き打ち解散」に見えるようで
よほど政局や社会情勢に疎いようだ。
しかし、中には的確な感想もあって驚いた。
年配のサラリーマンらしき男性曰く
北朝鮮が日本近海にミサイルを落としているのに
 日本は何もできずにいる。
 この状態を改善するには、改憲して対策できるようにするしかない。
 解散はその準備として理解できる」
という意見だった。
安倍首相の狙いは、まさにこれだろう。
改憲は首相公約であり、何度も公言してきたことだが
とかく国論を二分するテーマだけに、着手が難しい政治課題でもある。
           ◇
改憲となると、とかく「日本は侵略戦争を始めるつもりだ」などと
中朝政府が騒ぎ出し、国内の反日主義者もそのプロパガンダの受け売りを始める。
そうした時、必ず問いかけることにしている。
「戦後70年以上にわたって、一度も交戦しないまま
 アメリカに次ぐ経済大国への成長を果たした日本が
 今さら、どこと戦争する必要があるのか??
 戦争したところで、何が得られるのか??」と。
この問いに、まともに回答できた者は一人もいなかった。
今後もいないであろう。
中国の狙いはG2体制(米中世界支配)の実現のため
海洋進出に向けての日本の侵略併合であるから
日本国の軍事的強化は不都合である。
一方、外需頼みで経済的に底が弱い南朝鮮の狙いは日本タカりで
それを容易にするための日本弱体化である。
北朝鮮の狙いは独裁体制の保証と
それを軍事的に裏付ける核保有の国際的公認で、日韓はその人質である。
こうした不良特亜三国の歪んだ思惑に、日本が巻き込まれ
振り回されてきたのが今日までの実態である。
そうした邪心を知ってか知らずか、反日主義者の反対意見の根拠は
誤った自虐史観に基づく極めて情緒的で、非論理的なものでしかない。
           ◇
しかし、北が「日本を潰滅させる」と宣言し
実際にミサイルが何度も飛んできている現実を前にしては
反日主義者の反戦・護憲主張は、まるで説得力もなく正当性も失われている。
皮肉にも、北が暴れれば暴れるほど、改憲の必要性が高まる情勢にあり
改憲を目指す安倍首相には好都合の追い風である。
反面、いつまでも森友・加計学園など、国民にはどうでも良い
信憑性の乏しい枝葉末節の言いがかり疑惑で
無駄に国会の審議時間を浪費する野党には、過酷な逆風である。
つまり北が暴れ、国内に危機感と緊張感が高まり
改憲に反対しづらい世相となっている今こそが、解散のチャンスである。
まさしく「いつやるの?」、「今でしょ」
国連での演説で、安倍首相がほとんどの持ち時間を
北の脅威の強調に割いたのは、国内だけでなく
国際社会においても改憲の正当性をアピールし
受け入れられやすい世論づくりが狙いだろう。
かくして次期衆院選を経た後、日本は従来のように
弱々しく抗議するだけの軟弱な国体ではなく
主張すべきは主張できる新しい国体へと脱皮していくだろう。
これこそは、主権国家としてのあるべき姿である。