スポーツにも表れる日本精神の高潔さと気高さ

スポーツに国境なし! たった3文字で中国ネット民の大喝采を勝ち取った日本人ボクサー=中国メディア

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スポーツは、勝敗結果も大切だが
その過程と結果に対する態度が、選手の品位と人間性を決める。
負けを潔く認めず、勝利のためには不正も辞さない
見苦しい者の見苦しい勝利は、誰からの評価も得ない。
その意味で、先のテニス・大坂選手の態度は、聖人のように立派だった。
ブーイングの嵐に包まれ、不当なプレッシャーを受けながらも
最後まで気丈さと冷静さを保ち、そして念願の舞台で
目標とする上位プレイヤーを相手に、念願の勝利を得た。
本来ならば、狂喜乱舞して満面の喜びを示すところだが
観客の心情に配慮した大阪選手は、喜びをひた隠し
表彰式では、ブーイングを続ける観客に勝利を謝罪し
観戦への謝礼を述べると共に、対戦相手にも謝辞を述べる謙虚さを見せた。
こうした、鼻持ちならぬ傲りのない、誠実な姿勢は
ブーイングをスタンディングオベイションに変えた。
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その潔さ、思慮の深さへの感動は、まさに国境を越えるものだろう。
女子バレーでは、中国に敗れた日本選手団
試合後に中国チームの監督の前に並び
丁寧に頭を下げて、敬意を表したという。
予期せぬ行動に、監督は躊躇したようだが
日本選手団の謙虚さに深く感じ入り、大きく手を広げて拍手を送ったという。
サッカー男子は、ロッカールームを自主的に清掃し
開催国の言語であるロシア語で感謝を示したプレートを掲示して引き揚げたという。
そして、観客は勝敗に関係なく、客席を清掃したことは、いつも話題になる。
ある中国人ネットユーザーは
「応援していた自国チームが負けたのだから、深く落胆しているだろうに
 それでも割り切って清掃する日本人の民度は、おそろしい」と称賛していた。
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このように、日本人の精神の高潔さは、スポーツにおいてもいかんなく発揮される。
反して、敗退したらダダをこねて居座り、次に予定される試合の進行を妨害したり
勝つことだけに拘り、ラフプレーや反則、妨害などの挙げ句に
審判まで買収するK国とは、まさに正反対である。
敗北し、観客の期待を裏切ることとなった結果を謝罪したこのボクサーにしても
本来は敗北の無念や、実力不足を見られてしまった恥辱に耐え難いはずだが
愚痴や言い訳じみた負け惜しみなどではなく、率直に謝罪したその姿勢と心意気は
見事にして天晴れというべきだ。
先の大戦で、日本は戦闘には敗れたが、戦争には勝ったと評されるように
これらの優れた人格を示したプレイヤー達は
試合には負けたが、勝負には勝ったと評価して良いだろう。