左派思想を強いて擁護するなら…

ネット右翼」の主役は中高年男性? エスカレートするその心理

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日本人が、なぜ右傾化したのかは以前にも書いたが
元はGHQの捏造史観を、支那・南鮮が悪用し
その手先となった日教組外資買収マスコミが
GHQの通達であるWGIPをいつまでも堅持し
デタラメの自虐史観を吹聴し続け、日本国民を騙していたことに
日本国民が気づいた結果だ。
ただし、歴史の嘘に気づいたのは良いが、ここで重要なのは
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の気構えである。
右派も左派も、とかく心情的に不愉快で
理論武装には不都合な敵勢の情報には目を背け
思考停止したがる傾向があるが、これでは情報と認識が偏り
真実を見誤り、暴走してしまうリスクが高くなる。
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仮に右派は旧西側陣営のように欧米型金融資本主義
左派は旧東側陣営のように社会・共産主義
経済体制で大別するならば、双方の構造と問題点を知る必要がある。
背反する双方の思想・体系を知り、総合的な情報と認識を持たなければ
思考・判断は偏り、極端な思想に走り、バランス感覚を失い
やがて暴走に至るリスクが高い。
今回の件で、署名者には中高年が多いとするなら
彼らは金融資本主義は知っていても
社会・共産主義の何たるかを知らなかったということではないか。
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オカルトめいた話だが、新世界秩序を目指す者による悪事を総称する
ユダヤ陰謀論」などというものが、まことしやかに囁かれる。
金融資本主義に基づき、1%の支配層が99%の世界人類を金融奴隷化し
搾取しながら、その富を独占していると言われるが
実際に、これがために金融資本家の拠点となるウォールストリートで
米庶民による抗議の暴動が起きた。
この時、私有財産制を否定・制限する社会・共産主義
その独占された富を再配分して
平準化しようという理念であることを理解していれば
その存在意義も理解されるだろう。
一方だけが絶対悪ということはなく
それぞれの思想に使命・役割があり、合理的な論拠と正当性がある。
そうした双方の思想に対する理解を持てば
右派も左派も極論へ暴走することはなくなり
やがては、その中庸たる修正資本主義の理想に気づくことができるだろう。
この思想は、競争原理とセーフティネットの双方を合わせた体制で
目下のところ、これを越える新体制というものは登場していない。
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一方、私有財産を否定・制限し、なんでも共有財産としたがる社会・共産主義
さらには国境までもなくして、民族の個性や格差を否定する
インターナショナリズムへ盲進しようとする傾向があるが
これは、各国がナショナリズムを以て自立・独立した上でなければ
封建的主従関係を生み出すリスクを伴う。
他国に債務を持つだけでも、債務国は債権国の支配を受けることになる。
右派と呼ばれる保守派が警戒するのは、これによって民族の独自性が奪われ
自治権と自決権が奪われ、自由が他民族によって制限されることに他ならない。
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経済体制の発展形態は
狩猟・漁労→牧畜→農耕→農工→農工商→重工主義重商主義
→重金主義→資本主義→社会主義共産主義へと変化していく。
つまり、競争原理の市場主義経済で
各国が国力の源泉たる国富を十分に確保した上で
次のステップとして、再分配機能を強化して格差をなくし
貧困を解決することで、誰もが必要十分の暮らしを享受できる
福祉社会の実現が可能となるだろう。
金融資本主義の祖であるイギリスで
ゆりかごから墓場まで」の手厚い福祉政策を行い
儲け主義・拝金主義のアメリカで大成した実業家が
慈善事業に参入するようなものである。
こうした全体像を念頭に置いて、各思想・主張を眺めるなら
極端な思想・言動の暴走に、自律的にブレーキをかけることができるだろう。