白人「ブラボー!」、黒人「…………」

日本本土への初空襲、最後の米軍生存者が103歳で死去

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真珠湾攻撃は、無防備の民間人を狙ったものではない。
首都圏や軍備工場のある工業都市を標的に
そこで働く民間人を犠牲にした空襲とは違う。
それでも白人には「ブラボー」なのだろう。
だが、黒人はどうだろうか。
リトルトーキョーの日系アメリカ人社会は
白人と違って、肌の色で差別をせず
黒人とも対等の立場で交流し、商取引もしていた。
そのため、全米黒人協会は
国際連盟の準備会議となったパリ講話会議に出席する日本政府に対し
「差別条項の撤廃」を起草文に含めるよう提案してほしいと請願した。
もとより八紘一宇の理念で、差別を否定していた日本政府はこれを快諾。
会議で提案したのだが、アメリカの猛反対により、それは実現しなかった。
しかし、黒人達としては、人種差別に反対し
自分たちの要請を快く受け入れてくれた日本に対する好感度は高かっただろう。
だが、後の第二次大戦により、日米は互いに敵国同士となった結果
米兵として日本軍との戦闘を余儀なくされた黒人兵たちは
みな葛藤していたという。
「なぜ、彼らと闘わなければならないのか」
そうした黒人達にとって、米軍の空襲や原爆投下は手放しで喜べるだろうか。