「お答えできないかも知れませんが…」(間抜け尋問)

■国会での証人喚問は5年ぶり うそをつけば偽証罪

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証人喚問も百条委も、議会ではなく法廷となり
質問は尋問、答弁は証言となるが
追及するのは、検事や弁護士と違って、法廷闘争に不慣れな政治家ばかり。
法廷では、時には語気を荒らげ、机を叩かんばかりの激烈な追及も見られるが
議会法廷では、都の百条委にも見られた通りで、追及する立場にありながら
なぜか被疑者に「多忙の中を恐縮です」、「ご出廷、ご苦労様です」などと
追及者にあるまじき気遣いや、遠慮深い低姿勢の不様。
ある百条委では、さらに呆れた問答も見られた。

議 員「○○の件について、お尋ねしますが
    立場上、お答えできないかも知れませんが、お答え願います」

証 人「お察しの通りで、お答えできません」

という、やる気を疑わされる呆れ果てたマヌケ問答である。
当然ながら、傍聴席からは
「そんなことを言えば
 答えられないと逃げられるに決まってるだろう!!」
と、複数の野次が飛んだ。尤もな話である。
これでは証言者に舐められるだけであり、やるだけ時間の無駄だ。
果たして、その百条委は決定打も無く、何の成果も得ないままに終了し
傍聴していた他の議員らからは、口々に
「少しは法廷を見て、事前に勉強してくれば良いじゃないか
 あんなもんじゃねーぞ」とのぼやきが聞かれた。
この体たらくであるから、偽証罪に追い込めるケースは希である。
証人喚問の場合では、過去に何度か告発された事例もあるが
中には、警察捜査を通じて偽証が発覚し
告発に至ったという情けないケースもある。
しかしながら、今回の喚問では
追及に当たる委員には、検察や警察OBの司直上がりもいるとのことなので
過去の取り調べ経験を発揮してもらいたいところだ。