忍者の失敗談

忍者、空前の争奪戦で不足が深刻化

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黒はばきを吐いて諜報や暗殺、工作などといった隠密任務には従事しないが
忍術を引き継ぎ、正統な忍者として任ずる現代人はいるようだ。
一方、ハリウッドに進出したショーコスギ
アメリカでの忍者ブームの火付け役だろうが
派手なアクションにシフトしていたために
とんだ勘違い忍者が米社会で広まってしまった。
そうして忍者=完全無欠の万能武芸者とのイメージが定着しているという。
             ◇
しかしながら、神がかった行動・振る舞いばかりでなく
潜入が発覚した間抜けな失敗談も残されている。
武家屋敷の中庭に忍び込んだら、主に感づかれてしまったため
槍を携えて飛び出してきた主と入れ違いに、屋敷に侵入して難を逃れたり
潜入を悟られた忍者が、犬の鳴き真似によって急場をやり過ごしたり
声色を使って二人のこそ泥を演じ
「おぃ、気づかれたようだ。逃げようじゃないか」
「よし、そうしよう」と、聞こえよがしに一人で問答し
追跡を断念させたり、様々な逸話がある。
しかも驚くべきは、影と呼ばれ
気配を消して生きるべきそれら忍者の個人名が
古文書に記録され判明しているのである。
忍びと言えども、墓場までは持って行けないということなのだろう。
             ◇
忍術の起源が、中東アラブにあることを知る人は少ない。
中東の河原で催された見世物で、傀儡師や手品師の奇術など
人の目を騙す詐術が東方へ伝承して、忍術へ進化したと言われる。
もっとも、その技術、目的はこそ泥と同じであるため
偸盗術などと呼ばれて、庶民からは卑しい振る舞いと蔑視されていた。
甲賀一派はこれを不服とし、忍術を忍道として昇華し
ステータスを高めようと腐心していた。
だが、北条家の没落で盗賊団に身を落とした風間一党のように
主家の没落で、夜盗になってしまったケースは現実にあったという。
主なくして忍術の意義なし。
「拝一刀!柳生はな、公儀あっての柳生じゃ。
 公儀もな、柳生あっての公儀であることを忘れるな!」